martedì 6 febbraio 2024

ジョルダーノ『タスマニア』訳者あとがきが公開されました

僕の訳したパオロ・ジョルダーノ最新作『タスマニア』が1月頭に刊行され、その訳者あとがきが早川書房のnoteで公開されました。


イタリアでは2022年10月に発表されたこの小説は、主人公である悩み多きイタリア人作家とその周囲の人々の2015年から今日にいたるまでの紆余曲折を描いた作品です。それは一見、非常にパーソナルな物語のようでありながら、実は、誰もが大小さまざまな災禍の「サバイバー(生存者、生き残り)」であるこの奇妙な時代を生きるわたしたちの物語でもあります。

ジョルダーノはこの作品を書くために原爆被爆者を取材し、2022年夏には広島と長崎の原爆慰霊祭にも参列しました。事実、原爆の悲劇と今も続く核兵器の脅威が主要テーマのひとつとなっており、そういう意味では日本人にとって特別な縁のある作品と言えます。

パオロ・ジョルダーノの小説『タスマニア』、どうぞよろしくお願いいたします。





読者のみなさまのご高評、たいへん励みになります。
いつもありがとうございます。


lunedì 3 aprile 2023

コニェッティ『狼の幸せ』訳者あとがき公開

僕の訳したパオロ・コニェッティの小説『狼の幸せ』の訳者あとがきが公開されました。山岳小説で有名なイタリアの作家コニェッティが日本の北斎の富嶽三十六景にインスパイアされて、モンテ・ローザ山地の集落を舞台に描いた小説です。4月11日に早川書房より刊行予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
Fra un po' di giorni uscirà la versione giapponese del libro "La felicità del lupo" di Paolo Cognetti tradotto da me nel mercato giapponese. Il link qui sotto è per chi vuole legger la mia postfazione.


読者のみなさまのご感想も徐々に集まりつつあります。本当にありがとうございます!



sabato 22 gennaio 2022

日経新聞にジョルダーノ『天に焦がれて』書評が掲載されました

昨年末に刊行された拙訳『天に焦がれて』(パオロ・ジョルダーノ作、早川書房)の書評が日経新聞に掲載されました。筆者は大先輩のイタリア文学翻訳家、関口英子さんです。是非ご覧下さい。(無料会員登録が必要です):
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD059VF0V00C22A1000000/


天に焦がれて パオロ・ジョルダーノ著
理想追求した若者の行く末
パオロ・ジョルダーノは、若者の微妙な心の揺れや危うさを丁寧にすくいあげるのが得意な作家だ。25歳という若さで鮮烈なデビューを果たした『素数たちの孤独』から10年、円熟の域に達した彼が、さらにスケールを大きくして、再びやるせない男女の愛に挑んだのが、この『天に焦がれて(ディヴォラーレ)』である...

lunedì 15 novembre 2021

ジョルダーノ『天に焦がれて』訳者あとがき公開

このほどパオロ・ジョルダーノの長編小説第四作『天に焦がれて』を訳しました。今週17日(水)発売です。


現代的なテーマがてんこ盛りで、ひと言で語るのはなかなか難しい物語です。
訳書あとがきが次のリンク先で公開されましたのでよかったらご覧下さい。舞台となるプーリア州のサレント地方についても後半で少し触れています。よろしくお願いします!
訳者拝

訳者あとがき(早川書房のnote)

venerdì 10 settembre 2021

Booklogで拙訳のリストを作ってみました。

https://booklog.jp/users/0ccfc952da49aa8d

発刊の日付ごとに並べられています(新しい順)。
2004年からの軌跡。石の上にもそろそろ20年近くて、根気なのか惰性なのか、それともやっぱり情熱なのか。
なんだか自分でもあれこれ感慨深いです。
今後ともよろしくお願いいたします。
飯田亮介



domenica 1 agosto 2021

朝日新聞への寄稿

7月31日付けの朝日新聞の朝刊コラム欄「ひもとく」に寄稿をしました。翻訳者が毎回、好きな本を数冊ずつ紹介するリレーエッセイ企画「翻訳を生きる」です。こちらで全文無料公開されていますので、ご笑覧下さい:

翻訳を生きる:1 嵐をやり過ごす、私だけの世界 イタリア文学・飯田亮介
https://book.asahi.com/article/14408911

mercoledì 24 giugno 2020

朝日新聞のウェブメディア「&トラベル」への寄稿

みなさまお元気でしょうか、イタリア語翻訳者の飯田亮介です。

もうひと月ほど前になりますが、朝日新聞のウェブメディア「&トラベル」に記事を書きました。どなたかに依頼されて翻訳以外の文章を書いたのは初めてです。記念にこちらにご紹介します。

「生きている。それだけでいい」 当たり前の態度こそ美しい 翻訳家・飯田亮介

こうしたお仕事でお声をかけていただけるようになったのは、やはりパオロ・ジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』(早川書房)を訳したおかげでしょう。ご好評の拙訳、ネットで読める各メディアの書評を以下にまとめてみました。よろしかったらご覧ください。

『コロナの時代の僕ら』書評まとめ 2020/06/20更新|飯田亮介@ナポリの回し者 https://note.com/giapponjin/n/nf4d498a834c8

 よろしくお願いいたします。飯田拝


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